短編

   教えて!博士!

   

 僕の名前は、村井 守。中学一年生!一週間前に入学したての可愛い男の子だ。小学校じゃうまく友達が作れなかったけど、ここでは楽しく過ごせるように友達沢山作って学校ライフを満喫するぞ。

 僕の隣の席には、気になるあの子、美香ちゃんがいる‥。

「はあ‥たまらないな‥。」

 守は、ため息をついて頬杖をつく。

「何ため息をついてるんだ?まもる君。」

「! なんだ岳くんか。」

「なんだとは、なんだ。心配してやったのにさっ。」

 声をかけてきたのは、幼なじみの京 岳だ。今でいうキラキラネームではないが、きょう だけるという、可哀想な名前である。

「お前(作者)がつけたんだろうが!」

「誰に言ってるんだ‥。」

「守君、ため息をつくと幸せが逃げていくからやめときな。」

「どうして?」

「それはだな‥。」

  キーンゴーンカーンゴーン♪

「あ!帰りのチャイムだ!また明日な、家帰って空手の稽古なんだ。すまんな。」

「えっ!気になるところで帰るなよ!」

 岳は、走ってその場を去って行った。守も仕方がないので、家に向かって歩いて行った。「ちぇっ!中途半端なとこで帰りやがって‥あーあ、気になるなぁ。」守は腕を組んで下を向き歩いていたら、何かに当たった。

  ドンッ!

「痛っ!な、なんだよぉ。」

「なんだとは失礼な坊やだ。全くそっちがぶつかってきたんだから謝りたまえ。」

 守の目の前に現れたのは、白髪でもじゃもじゃ頭で白衣を着たおっさんだった。

「あ‥あ‥す、すいません。ボーッとしていまして‥。」守はぺこりと頭を下げた。

「まあ許してあげよう。君は何か悩んでいたね。下を向いてるのが見えたが?」

「えっ!あ、あぁそうなんだ。」汗を垂らし守は答えた。

「フッフッフ、おじさんが悩みを解いてあげよう。何を隠そう私は悩み解決おじさんだ。そうだな‥まあ博士と呼びたまえ。」博士は腕を組み怪しげに笑っている。

(なんだ、このおっさん‥。逆らうと怖いからやめておこう。)守は、愛想笑いをして博士に聞いた。

「どうしてため息が出るのか悩んでいたんです。」

「若いのに苦労しているんだね。お答えしよう!」

 説明しよう!ため息がでるのは、心配事や悩みを抱えているとき。そんなときに体は、胸やお腹の筋肉が硬くなり呼吸が浅くなっている。血液中の酸素が薄くなって不足気味になる。補うために体は交感神経を働かせて血管を収縮させる。

「簡単に言うと、体の緊張状態を治すためにため息が出て和らげるんだよ。」

「へぇー、じゃあ幸せが逃げるってのは?」

「迷信だよ。まあ仮にも友達がため息してるとこっちまで不安にさせられるよね。何かあったのかとか。」

「そうだったんだ。ありがとう。博士。」

 守は博士にお辞儀をした。

「かまわんよ。他にはないかい?」

「んーと、好きな子がいるんだけど、胸がドキドキするんだ。これは何?」

 博士は、険しい表情になり空を見つめて言った。

 

「それは、後々わかることだ。ではこれで失礼する。」

 

「えっ!?なんで!?」

 博士は一粒の涙を流し去って行った。

 

 

    終わり   モグ海苔

短編

   教えて!博士!

   

 僕の名前は、村井 守。中学一年生!一週間前に入学したての可愛い男の子だ。小学校じゃうまく友達が作れなかったけど、ここでは楽しく過ごせるように友達沢山作って学校ライフを満喫するぞ。

 僕の隣の席には、気になるあの子、美香ちゃんがいる‥。

「はあ‥たまらないな‥。」

 守は、ため息をついて頬杖をつく。

「何ため息をついてるんだ?まもる君。」

「! なんだ岳くんか。」

「なんだとは、なんだ。心配してやったのにさっ。」

 声をかけてきたのは、幼なじみの京 岳だ。今でいうキラキラネームではないが、きょう だけるという、可哀想な名前である。

「お前(作者)がつけたんだろうが!」

「誰に言ってるんだ‥。」

「守君、ため息をつくと幸せが逃げていくからやめときな。」

「どうして?」

「それはだな‥。」

  キーンゴーンカーンゴーン♪

「あ!帰りのチャイムだ!また明日な、家帰って空手の稽古なんだ。すまんな。」

「えっ!気になるところで帰るなよ!」

 岳は、走ってその場を去って行った。守も仕方がないので、家に向かって歩いて行った。「ちぇっ!中途半端なとこで帰りやがって‥あーあ、気になるなぁ。」守は腕を組んで下を向き歩いていたら、何かに当たった。

  ドンッ!

「痛っ!な、なんだよぉ。」

「なんだとは失礼な坊やだ。全くそっちがぶつかってきたんだから謝りたまえ。」

 守の目の前に現れたのは、白髪でもじゃもじゃ頭で白衣を着たおっさんだった。

「あ‥あ‥す、すいません。ボーッとしていまして‥。」守はぺこりと頭を下げた。

「まあ許してあげよう。君は何か悩んでいたね。下を向いてるのが見えたが?」

「えっ!あ、あぁそうなんだ。」汗を垂らし守は答えた。

「フッフッフ、おじさんが悩みを解いてあげよう。何を隠そう私は悩み解決おじさんだ。そうだな‥まあ博士と呼びたまえ。」博士は腕を組み怪しげに笑っている。

(なんだ、このおっさん‥。逆らうと怖いからやめておこう。)守は、愛想笑いをして博士に聞いた。

「どうしてため息が出るのか悩んでいたんです。」

「若いのに苦労しているんだね。お答えしよう!」

 説明しよう!ため息がでるのは、心配事や悩みを抱えているとき。そんなときに体は、胸やお腹の筋肉が硬くなり呼吸が浅くなっている。血液中の酸素が薄くなって不足気味になる。補うために体は交感神経を働かせて血管を収縮させる。

「簡単に言うと、体の緊張状態を治すためにため息が出て和らげるんだよ。」

「へぇー、じゃあ幸せが逃げるってのは?」

「迷信だよ。まあ仮にも友達がため息してるとこっちまで不安にさせられるよね。何かあったのかとか。」

「そうだったんだ。ありがとう。博士。」

 守は博士にお辞儀をした。

「かまわんよ。他にはないかい?」

「んーと、好きな子がいるんだけど、胸がドキドキするんだ。これは何?」

 博士は、険しい表情になり空を見つめて言った。

 

「それは、後々わかることだ。ではこれで失礼する。」

 

「えっ!?なんで!?」

 博士は一粒の涙を流し去って行った。

 

 

    終わり   モグ海苔

何とも言えない落書き

      蕾の苗

 私は一体何をすれば良いのだろう、何を目標にして何を頑張ればいいのだろう‥。と考えて何も無い道の上で歩いていたらなにもないところでつまづいて転んでしまった。彼女の名前は、篠原 明美 大学卒業後就職活動もせずブラブラと歩いているのだ。

 

「痛っ!あー‥膝から血が出てるじゃん。後に残るし、最悪。」右膝を擦りむいて出血している。

「歩くと痛いけど、お金もないし家まで頑張って歩くかぁ。」痛みを我慢して明美は家までの道を歩いた。ふと公園が目についたので、水道水で傷口を洗うことにした明美は公園に入って行った。

 水道水の水は冷たく傷口に強く当たり、痛みが増していった。

「いったーい!もうなんでこんな目に合わなくちゃいけないのよ!ついてないわ〜。」

 すると公衆便所から男性が出てこちらに向かってきている。

「どうしました?」スーツ姿の男性はポケットからハンカチを出して聞いてきた。

「転んで足を怪我しちゃいまして。」

「これは、いけない。少しお待ち下さい。」

 男性は、鞄から消毒液を取り出した。

「少ししみますが、辛抱してくださいね。」

 男性は明美の傷口に向けて消毒液をかけた。

「うぅ‥。」

「痛いかもしれませんが、傷口を消毒しないと傷口にバイ菌が入り込み化膿することがあります。」消毒液が終わり絆創膏を取り出し、明美の足に絆創膏を貼った。

「これで大丈夫です。」

「ありがとうございます。なんだか痛みがひいたような気がします。」

「お役に立てて私も嬉しく思います。」男性はニコりと微笑んで立ち上がり、去って行った。

 明美は、男性に名前を聞こうとしたが、もう男性の姿は見えなかった。

(私もあーゆうこと、してみたいなぁ。人の役に立つような‥。)明美は奮い立ち家に帰って行った。

 怪我が治せる、薬の意味が分かって相手に説明できるような仕事がしたいと心で感じた明美は紙に書き出した。

「私のしたいことが出来た!でも最初はアルバイトからだよなぁ‥。」

 母親に話をしに行ったら、母親はニコっと笑ったあとにこう言った。

「あんたが、したいことをしたいと思った道に進みなさい。私は影で応援しているよ。」

「ありがとう、お母さん。また何かあったら相談しにいくね。」

 私は近所のドラッグストアにアルバイトを申し込みに行った。時給九百円に釣られたからではなく、新しい一歩と将来性を考えた末の行動だと考えた。面接はすぐ行われ、面接室へと通された。一般の面接室ではなく、お店のバックヤードの中の社内室だった。

「初めまして!ここの店を任されている上司の露川 充です!今日は宜しくね!」と意気揚々に話しかけてきた上司は茶髪で耳にピアスをしているチャラ男みたいな人だった。

(うっわー‥ここ大丈夫かなぁ‥。変なとこだったらすぐやめよ。)表情に出さず、明美も自己紹介と志望動機を語り出した。

「初めまして、篠原明美と申します。ドラッグストアで働くのは初めてだけど、人との繋がりを大切にした上で勉学に励み薬剤師になっていきたいと考えております!」よし、言えた。昨日の夜から一人で頑張って発声してたおかげだと心の中でガッツポーズをした明美だった。

「ふーん‥。アルバイトも初めてなんだね〜。ふんふん、よし!可愛いから採用しちゃおう!」グッドサインを出して笑顔で充は言い放った。

(はあ!?可愛いから採用されるのかよ。本当に大丈夫か?ここの店!)

「ねぇねぇ、明美ちゃん。」馴れ馴れしい態度で近くに寄る充は声を小さくして言った。

「今日ご飯奢るから食べに行かない?美味しいお店知っているんだよねぇ‥。」

「い、いえ‥結構です。まだお互いのことも知らないですし‥。」

「お互いのことは、ご飯の後でも‥。」

 その時だった!勢いよく扉が開き充は襟元を引っ張られ尻餅をついた。

「いってぇー!誰だよ、邪魔する奴は!」

「誰に向かって言っているのでしょうね。あれほど、ハメを外すなと念をおしましたが、どうやら減給されたいらしいですね‥。」充の前に現れたスーツ姿で丁寧な言葉を発する男性は腕を組みながら、まるで養豚場の豚を見るような目で見ている。

「本部長!こ、これは‥し、失礼しました!今日いらっしゃるなんて聞いていなかったものでして‥へへ。」充はアワアワしながら肩を震わしている。

「いないとこうもだらしがないのですね。明日から私が講師で講習を始めましょうか?充君?」ニヤリと笑う本部長はまさに鬼神のようだった。

「申し訳ありませんでした!明日から気持ちを切り替えて誠心誠意頑張ります!」深々と最敬礼をし充は職場へと急行した。

「おや?君は昨日の足を怪我した子じゃないですか。ふむふむ、明日からここで働くのですね。宜しくお願いしますね。」

「あの時はありがとうございました!あと、助けていただいてありがとうございます。凄く怖かったです。」

「また何かあれば、一声かけてくれれば対応しますので‥。おっと、申し遅れました。私の名前は、須藤 健太 ここの本部長をさせていただいております。では、仕事があるので失礼しますね。」

「あ、はい!宜しくお願いします!」

 明美は、社内室を須藤と出て帰ろうとすると、充が声をかけてきた。

明美さん、先程はすみませんでした。明日から宜しくお願いします。明日は午前十時開店ですので、朝九時に出勤してください。」と先程とは打って変わり大人しくなった充は、お辞儀をした。

 なんやかんや面接に受かった明美は明日に備えてベッドに潜り眠りにつくのであった。

 

 第一章  完

書いたやつを載せます 

      空とペンギン

「ようし、ようやく私にも子どもが出来たぞ!うう‥今日も冷えるなぁ。」

 妻と熱い夜を過ごし託された我が子。

 愛する妻のため、父が育児を奮起する。

 雄のコウテイペンギンは、足の甲に卵を乗せ父親のお腹の皮をかぶせて六十日間自分が巣となり仲間とくっつき耐え忍ぶ。

「今日は一段と冷えるな‥育児も大変だが、歩くのも結構きつく感じないか?」

 隣で一緒に歩いていた友達に話しかける。

 父ペンギンの名前は、ソウタ。仲間想いで真面目な面をもつ。友達は幼馴染みでお互い結婚するまでは、よく遊びまわった仲である。友達の名前は、ティマ。ソウタを連れ回し冒険することが好きなペンギンだ。

「そうだな‥まさか、育児も冒険みたいにあちこち歩き回るとは思いもしなかったなー。」

 長くなるが説明させていただきたい。詳細知らねばこの物語は進まない。

 夏は海で一ヶ月、秋になると産卵のため海辺の天敵を避け内陸に向けて五十キロ歩く。その期間約一ヶ月。メスは卵を産むとヒナの餌をとりに、また一ヶ月近くかけて海にもどる。その期間オスは卵を温める。

 長文失礼しました。

 ソウタは、うなずきながら言った。「ティマ君、君とは長く遊びまわって冒険したりもしたけど、確かに育児も冒険みたいだ。天敵もいるから覚悟も必要、突然出てくるアザラシ、我が子を狙ってくる鳥、海には丸呑みしてくるシャチ。まるっきり冒険だな!」と笑いながらソウタは話す。

「やっぱりソウタもそう思うか。まあでもこの子の命は死んでも守り切ってやらないとな。無事に産まれてきたら、俺たちみたいに外の景色、匂い、様々な経験をさせてやりたい!」ティマは自分達が経験したことを我が子にもして欲しいと熱く語り懇願した。

 するとどうだろう‥ソウタとティマの話し声に共鳴するかのように足の甲に乗せた卵が少し動いた。

「お、おい!ティマ!今俺の子が動いたぞ!」焦りながらも嬉しそうにティスに話すソウタにティマは、「ああ!俺の子も少しだが動いた!大事に育てていきたいもんだ。」

 極寒の大吹雪のなか、季節は秋を迎えソウタ達は歩き続けるが、突如、突風が襲いかかる。

「この吹雪は、あの時以来だな!ソウタ!覚えているか?あの時のことを!」ティマはソウタに聴こえるよう大きな声で話した。

「ああ!俺たちが探索していた時だな。今でも忘れない。」顔をしかめながらソウタは語りだした‥。

 今から二年前のこと、ソウタとティマがまだ南極大陸を探索し、旅をしていた頃の話である。

「おい!ソウタ!暇ならまたこの辺りの探索をしに行こうぜ!まだ見ない世界が俺を待っているんだ!」ティマは目を輝かせながら言い放った。

「相変わらず熱い奴だな‥でも、その考え嫌いじゃない。ここで廃る訳にはいかないよな!行こう!」ソウタは飛び起き上がりティマと歩き出した。

 まだ明るい日が続くとはいえ、寒さが変わらない南極大陸。天候が突然変わることもしばしばある。

「そんで、何を探しに行くんだ?嫁さん探しに行くのか?」  

「くぁー!これだからエロペンギンは!だから嫁が出来ないんだよ。俺もだけどな。」

「ったく、声がでかいんだよ。お前は!聞かれたら嫁さん出来ないだろうが‥。」

「ソウタよ‥まだ誰も見たことがない景色を見に行くんだよ。景色さえ知ってれば嫁さんも簡単に落ちると思わないかい?」

「おお!たまにはいい事考えるじゃないか。つまりデートコースを探しに行くってことだな?」

「そーいう事!流石俺の友よ。物わかりがいいエロペンギンだ!」ティマはソウタの頭を軽く撫でニヤニヤ笑っている。

「エロペンギンは余計だ!俺は想像力があるってことだけだ。まだ経験もない‥って何を言わせるんだ!」

「可愛い可愛いソウタ〜♪ってか!あはははは!」

 お互いふざけ合いながら歩き基地から離れていく。数キロほど歩くと広場に出た、太陽に照らされた氷の地面はキラキラと光り輝き見るものを魅了する。

 すると遠くの方でソウタが何かを見つけた。カタカタと少し震えている。

「ティ、ティマ‥?あれは‥なんだ?黒くて大きいものが動いてるように見えるんだが?」

「あん?よく見えないなぁ、お前はよく見えるな〜確かに黒いのは見えるけどな!」

 というのも、ペンギンの視力は地上では、人間でいうと0.3程しかない。

「そこの物陰から見ないか?少し見える気がする。慎重に静かにな。」

「わ、分かった。」

 ソウタ達は静かに物陰に隠れ覗いた。それは黒い何かが何かを貪っていることが確認できた。

「あんなのと遭遇したらもしかしたら食べられるかもしれない。今日はもう帰ろう。」

「ええー。ここまで来て帰るって言うのか?俺は迂回してでも行くよ。」

「何言ってるんだ。食べ物に夢中になっている間に帰ろう。危険すぎる。」

「それでいいのか?嫁さん出来ないぞ!ほらほら!」

「気、気づかれる!!やめろ!‥‥あっ。」

 黒い物体がソウタ達に振り向いた。

「逃げるぞ!全力で滑れ!」

「お、おう!海を見つけたら潜って家まで滑っていくぞ!」

 後ろから唸り声と咆哮が聴こえ身の毛がよだち足がすくむくらい怖い思いで、滑って海に潜り家に帰った。

 

「あれは、何だったんだろうな‥でもこうして生きて帰れて良かったもんだ。」

「あの時は、調子に乗ってすまん。ソウタの言う通りにして良かったよ。」

「気にするなよ、友達だろ?」

「ありがとな。さて気長に行きますか!」

 吹き荒れる吹雪も止み目的の場所へと着いたソウタ達。長い距離を寒いなか歩いたおかげで疲れが溜まっていた。

「ふあ〜あ。眠いから少し立って寝るわ。ティマは?」

「俺も少し休もうかな‥。足が疲れてしまった。俺の子が足に乗っているからか痺れてきた。」

「少し寝てまたご飯食べて育児しよう。おやすみ、俺の子‥ん?なんだか足が冷たく感じるな、よいしょっと! えっ!」

「どうしたソウタ?自分の子が巣立ったとか?」

「ティマ‥卵ってこんな色してたっけ?」

「はあ‥ボケたんかね〜白くて丸いだろ?なんだその、灰色?それとも変異?」

「これ‥卵じゃない!石だ!なんで!なんで卵が石になってるんだ!?そ、そんな‥どうして‥。」

 落胆し倒れるソウタ、ティマは涙を流すソウタに抱きつき一生懸命励ました。

「大丈夫!きっとどこかにいるはず!大丈夫だ!」

 泣き崩れるソウタは南極大陸を揺るがすほど泣いていた。

       

       第一章 完

 

 


 

書いたやつを載せます 

      空とペンギン

「ようし、ようやく私にも子どもが出来たぞ!うう‥今日も冷えるなぁ。」

 妻と熱い夜を過ごし託された我が子。

 愛する妻のため、父が育児を奮起する。

 雄のコウテイペンギンは、足の甲に卵を乗せ父親のお腹の皮をかぶせて六十日間自分が巣となり仲間とくっつき耐え忍ぶ。

「今日は一段と冷えるな‥育児も大変だが、歩くのも結構きつく感じないか?」

 隣で一緒に歩いていた友達に話しかける。

 父ペンギンの名前は、ソウタ。仲間想いで真面目な面をもつ。友達は幼馴染みでお互い結婚するまでは、よく遊びまわった仲である。友達の名前は、ティマ。ソウタを連れ回し冒険することが好きなペンギンだ。

「そうだな‥まさか、育児も冒険みたいにあちこち歩き回るとは思いもしなかったなー。」

 長くなるが説明させていただきたい。詳細知らねばこの物語は進まない。

 夏は海で一ヶ月、秋になると産卵のため海辺の天敵を避け内陸に向けて五十キロ歩く。その期間約一ヶ月。メスは卵を産むとヒナの餌をとりに、また一ヶ月近くかけて海にもどる。その期間オスは卵を温める。

 長文失礼しました。

 ソウタは、うなずきながら言った。「ティマ君、君とは長く遊びまわって冒険したりもしたけど、確かに育児も冒険みたいだ。天敵もいるから覚悟も必要、突然出てくるアザラシ、我が子を狙ってくる鳥、海には丸呑みしてくるシャチ。まるっきり冒険だな!」と笑いながらソウタは話す。

「やっぱりソウタもそう思うか。まあでもこの子の命は死んでも守り切ってやらないとな。無事に産まれてきたら、俺たちみたいに外の景色、匂い、様々な経験をさせてやりたい!」ティマは自分達が経験したことを我が子にもして欲しいと熱く語り懇願した。

 するとどうだろう‥ソウタとティマの話し声に共鳴するかのように足の甲に乗せた卵が少し動いた。

「お、おい!ティマ!今俺の子が動いたぞ!」焦りながらも嬉しそうにティスに話すソウタにティマは、「ああ!俺の子も少しだが動いた!大事に育てていきたいもんだ。」

 極寒の大吹雪のなか、季節は秋を迎えソウタ達は歩き続けるが、突如、突風が襲いかかる。

「この吹雪は、あの時以来だな!ソウタ!覚えているか?あの時のことを!」ティマはソウタに聴こえるよう大きな声で話した。

「ああ!俺たちが探索していた時だな。今でも忘れない。」顔をしかめながらソウタは語りだした‥。

 今から二年前のこと、ソウタとティマがまだ南極大陸を探索し、旅をしていた頃の話である。

「おい!ソウタ!暇ならまたこの辺りの探索をしに行こうぜ!まだ見ない世界が俺を待っているんだ!」ティマは目を輝かせながら言い放った。

「相変わらず熱い奴だな‥でも、その考え嫌いじゃない。ここで廃る訳にはいかないよな!行こう!」ソウタは飛び起き上がりティマと歩き出した。

 まだ明るい日が続くとはいえ、寒さが変わらない南極大陸。天候が突然変わることもしばしばある。

「そんで、何を探しに行くんだ?嫁さん探しに行くのか?」  

「くぁー!これだからエロペンギンは!だから嫁が出来ないんだよ。俺もだけどな。」

「ったく、声がでかいんだよ。お前は!聞かれたら嫁さん出来ないだろうが‥。」

「ソウタよ‥まだ誰も見たことがない景色を見に行くんだよ。景色さえ知ってれば嫁さんも簡単に落ちると思わないかい?」

「おお!たまにはいい事考えるじゃないか。つまりデートコースを探しに行くってことだな?」

「そーいう事!流石俺の友よ。物わかりがいいエロペンギンだ!」ティマはソウタの頭を軽く撫でニヤニヤ笑っている。

「エロペンギンは余計だ!俺は想像力があるってことだけだ。まだ経験もない‥って何を言わせるんだ!」

「可愛い可愛いソウタ〜♪ってか!あはははは!」

 お互いふざけ合いながら歩き基地から離れていく。数キロほど歩くと広場に出た、太陽に照らされた氷の地面はキラキラと光り輝き見るものを魅了する。

 すると遠くの方でソウタが何かを見つけた。カタカタと少し震えている。

「ティ、ティマ‥?あれは‥なんだ?黒くて大きいものが動いてるように見えるんだが?」

「あん?よく見えないなぁ、お前はよく見えるな〜確かに黒いのは見えるけどな!」

 というのも、ペンギンの視力は地上では、人間でいうと0.3程しかない。

「そこの物陰から見ないか?少し見える気がする。慎重に静かにな。」

「わ、分かった。」

 ソウタ達は静かに物陰に隠れ覗いた。それは黒い何かが何かを貪っていることが確認できた。

「あんなのと遭遇したらもしかしたら食べられるかもしれない。今日はもう帰ろう。」

「ええー。ここまで来て帰るって言うのか?俺は迂回してでも行くよ。」

「何言ってるんだ。食べ物に夢中になっている間に帰ろう。危険すぎる。」

「それでいいのか?嫁さん出来ないぞ!ほらほら!」

「気、気づかれる!!やめろ!‥‥あっ。」

 黒い物体がソウタ達に振り向いた。

「逃げるぞ!全力で滑れ!」

「お、おう!海を見つけたら潜って家まで滑っていくぞ!」

 後ろから唸り声と咆哮が聴こえ身の毛がよだち足がすくむくらい怖い思いで、滑って海に潜り家に帰った。

 

「あれは、何だったんだろうな‥でもこうして生きて帰れて良かったもんだ。」

「あの時は、調子に乗ってすまん。ソウタの言う通りにして良かったよ。」

「気にするなよ、友達だろ?」

「ありがとな。さて気長に行きますか!」

 吹き荒れる吹雪も止み目的の場所へと着いたソウタ達。長い距離を寒いなか歩いたおかげで疲れが溜まっていた。

「ふあ〜あ。眠いから少し立って寝るわ。ティマは?」

「俺も少し休もうかな‥。足が疲れてしまった。俺の子が足に乗っているからか痺れてきた。」

「少し寝てまたご飯食べて育児しよう。おやすみ、俺の子‥ん?なんだか足が冷たく感じるな、よいしょっと! えっ!」

「どうしたソウタ?自分の子が巣立ったとか?」

「ティマ‥卵ってこんな色してたっけ?」

「はあ‥ボケたんかね〜白くて丸いだろ?なんだその、灰色?それとも変異?」

「これ‥卵じゃない!石だ!なんで!なんで卵が石になってるんだ!?そ、そんな‥どうして‥。」

 落胆し倒れるソウタ、ティマは涙を流すソウタに抱きつき一生懸命励ました。

「大丈夫!きっとどこかにいるはず!大丈夫だ!」

 泣き崩れるソウタは南極大陸を揺るがすほど泣いていた。

       

       第一章 完

 

 


 

更に遅刻で信頼性が消える

こんにちは。ダイエット詐欺のモグのりです。 同僚には言わず、変な期待持たせると厄介なことに気がつきました。


最近は、朝と夕方食べなくなりました。


腹が空いたら、自分についてる肉があるだろ?って自分に言い聞かせてますww


今の体重は、103キロ

あと少しだっ!まだまだぁ!


ではでは!