教えろ!博士!

    教えて!博士!

    

 ボクは、今日岳と一緒に下校している。

「フー眠いわ。いつもゲームばかりしているせいだな。そういう時はコレ!」岳は鞄からジュースを取り出した。

「なにそれ?」

「知らないのか?今流行のエナジードリンクだよ。甘くて癖になるほど美味しいんだぜ!」そういうと岳は、一気に飲み干した。守はゴクリと唾を飲み込んだ。

「岳、一口くれないかな?」

「フッ‥飲んじまったよ。今日はおあずけだ、守。また今度な。」そういうと、岳は家に帰って行った。

「ちぇ、俺も飲みたかったな。」守は家路に向かって石を蹴り上げた。

「痛っ!誰だ!」

「あ!す、すいません!‥って博士じゃないか。」

「守君か、わしだったから良かったものの、他の人だったら怒られているぞ?」

「そうだよね、ごめんなさい。」ペコリと頭を下げる守。

「素直な子は嫌いじゃないぞ?」

「もう!子供扱いしないでよね! それよりさぁ博士‥聞きたいことがあるんだけど‥。」

「フォッフォッ、何かな?」

「今流行りのエナジードリンクってそんなに美味しいの?眠気とか取れたりするの?」

エナジードリンク‥要するにカフェインのことじゃな。眠気が取れるのは、個人差があるが効くには効くぞい。」

「カフェインってのは、何なの?」

「ちと、長くなるぞい。」

 説明しよう。

 カフェインとは、興奮作用を持ち世界で広く使われている精神刺激薬である。

 また、一番多いのは玉露、一般的にいうと緑茶であり百五十ミリリットルにつき、百六十ミリグラム入っているが、タンニンが入っているためカフェインを抑えてくれます。

 タンニンとは、苦味、渋味で茶味成分の他にお茶の色を決定する大切な色素の葉緑素や香りの成分となる百種類余りの精油を含み、ビタミンCを多く含みます。

 次に多いのが皆さんご存知コーヒーです。インスタントよりドリップコーヒーが多く入っております。ドリップ百ミリグラム、インスタント七十五ミリグラム‥コーヒー百ミリリットル中である。

 エナジードリンクは、缶に表記あり。

 ちなみに、カフェイン中毒になると、まずいことが起こります。胸痛、不安、興奮、目眩、不眠等でまた、消化器官が刺激されて下痢や吐き気、嘔吐になります。

 身近で手に入るものばかりなので、飲み過ぎないようお気をつけください。紅茶にも入ってます。

 成人であれば、コーヒーは、二杯半。

 紅茶はティーカップ十杯程飲めます。

 以上でーす。

「カフェインとはいい付き合いをしておきたいものじゃな‥女の子と同じで‥な。」

「博士‥。」

 


 博士は、エナジードリンクを飲んで更に興奮していたのであった。

 

 

     終わり    モグ海苔

 

教えろ!博士!

    教えて!博士!

    

 ボクは、今日岳と一緒に下校している。

「フー眠いわ。いつもゲームばかりしているせいだな。そういう時はコレ!」岳は鞄からジュースを取り出した。

「なにそれ?」

「知らないのか?今流行のエナジードリンクだよ。甘くて癖になるほど美味しいんだぜ!」そういうと岳は、一気に飲み干した。守はゴクリと唾を飲み込んだ。

「岳、一口くれないかな?」

「フッ‥飲んじまったよ。今日はおあずけだ、守。また今度な。」そういうと、岳は家に帰って行った。

「ちぇ、俺も飲みたかったな。」守は家路に向かって石を蹴り上げた。

「痛っ!誰だ!」

「あ!す、すいません!‥って博士じゃないか。」

「守君か、わしだったから良かったものの、他の人だったら怒られているぞ?」

「そうだよね、ごめんなさい。」ペコリと頭を下げる守。

「素直な子は嫌いじゃないぞ?」

「もう!子供扱いしないでよね! それよりさぁ博士‥聞きたいことがあるんだけど‥。」

「フォッフォッ、何かな?」

「今流行りのエナジードリンクってそんなに美味しいの?眠気とか取れたりするの?」

エナジードリンク‥要するにカフェインのことじゃな。眠気が取れるのは、個人差があるが効くには効くぞい。」

「カフェインってのは、何なの?」

「ちと、長くなるぞい。」

 説明しよう。

 カフェインとは、興奮作用を持ち世界で広く使われている精神刺激薬である。

 また、一番多いのは玉露、一般的にいうと緑茶であり百五十ミリリットルにつき、百六十ミリグラム入っているが、タンニンが入っているためカフェインを抑えてくれます。

 タンニンとは、苦味、渋味で茶味成分の他にお茶の色を決定する大切な色素の葉緑素や香りの成分となる百種類余りの精油を含み、ビタミンCを多く含みます。

 次に多いのが皆さんご存知コーヒーです。インスタントよりドリップコーヒーが多く入っております。ドリップ百ミリグラム、インスタント七十五ミリグラム‥コーヒー百ミリリットル中である。

 エナジードリンクは、缶に表記あり。

 ちなみに、カフェイン中毒になると、まずいことが起こります。胸痛、不安、興奮、目眩、不眠等でまた、消化器官が刺激されて下痢や吐き気、嘔吐になります。

 身近で手に入るものばかりなので、飲み過ぎないようお気をつけください。紅茶にも入ってます。

 成人であれば、コーヒーは、二杯半。

 紅茶はティーカップ十杯程飲めます。

 以上でーす。

「カフェインとはいい付き合いをしておきたいものじゃな‥女の子と同じで‥な。」

「博士‥。」

 


 博士は、エナジードリンクを飲んで更に興奮していたのであった。

 

 

     終わり    モグ海苔

 

教えてはかーせ

     教えて!博士!

 今日は休みで、友達の岳と神社へやってきた。三大稲荷大社の一つ、豊川稲荷だ。

 なんでも願い事があるらしく、ついてきて欲しいとのこと。あまり気乗りはしなかったけど、することがなかったから電車で向かうことにした。

「まもる、付き合わせてごめんな。」

「良いって、岳は、何を願いごとするの?」

「んーとな、うちの家商店しているんだけど、あまり繁盛していないみたいなんだ。だから、商売繁盛の神様のお稲荷さんに、お願いをしに行くんだ。」岳の家は、呉服屋で少し売れ行きが悪い。昔と違って着る人が少ないし値段も高い。

「そうなんだ、辛いね。僕もお願いして効果二倍だね!」

「まもるも願ってくれるのか!ありがとう。ちょっとトイレに行ってくるよ。」

「うん、いってらっしゃい。」

 電車が止まり、客が入ってきて、まもるの隣におじさんが座った。

 まもるは、おじさんを見て気づいた。


 この人、博士じゃね?

 

「は、博士?」

「あん‥?お、おお君は風邪引きボーイじゃないか。デートかね?」

「ちょ‥デートじゃないし友達と豊川稲荷に行くんです。あと僕はまもるって名前があるんです!」まもるは、頬を膨らませながら言った。

「すまんすまん。まもる君は豊川稲荷に行くんだね。んで、何しに行くんだい?」

「何しにって、願い事をしに行くんです。」

「ほっほう‥お稲荷さんの意味を知っているのかな?」

「お狐様ですよね?」

「フフフ、確かにお狐様だな。だが一歩間違えば恐ろしいことになりかねんぞ?」

「えっ!?どういうことですか?」まもるは驚いた。

「えーっとな、普通の神社はな、願い事ではなく誓いをするところだ。本堂の奥に鏡があって、自分を写し自分の中にいる神様に誓いをたてる。かがみ、か我み、我(自分)をとると神だ。」

「へぇー、じゃあお稲荷さんは何ですか?」

 博士は続けて言った。

「お稲荷さんはな、商売繁盛の神様で、願いを叶えてくれる場所だ。金持ちになりたい、有名になりたい等の願いをお稲荷さんが願いを食べてそうなるように動いてくれる。もし願いが叶ったら油揚げや清酒を持ってお礼参りをすること。もし、しなかったら‥。」

「し、しなかったら?」

「一家全員祟られる。」博士はニヤリと笑いまもるを見た。

 博士のにや顔を見てゾッとした。

「人だってそうだろう?人のために尽くしたのに、何の見返りもなしにしたら恨むだろう。それにな鳥居が沢山あるのは、他の動物霊がついて来れないようにするための鳥居だ。まあ結界みたいなものだろう。願いが叶ったらまた来てお礼するといい。叶わなくても、手を合わせてお礼を言うことを忘れずに。そんなところだな。」

「分かったよ。ありがとう博士。」

 博士の長話が終わると電車は終点の豊川稲荷へと着いた。丁度岳もトイレから出てきた。

 まもるたちは走って境内に行き、賽銭箱にお金を入れ願い事を願った。

「ふう、ありがとな。まもるがいてくれて良かったぜ。」

「いいよいいよ。帰りに何か食べて行こうね。」

 まもるはにこりと笑うと岳はなんだか照れた。

 

「「「彼女が欲しいです!可愛い女の子!彼女が欲しい!お願いします!!」」」

 

 博士が本堂に向けて叫んでいた。

 

「博士って、何歳なんだろう‥。」

 


 おわり    モグ海苔

ペン空 2

    第二章

 泣き崩れるソウタ、その横でティマが石を奇怪な表情で見ていたが、あることに気づいた。

「ソウタ、お前の奥さんって、凄く怖くなかったか?取り敢えず泣くのをやめろ。何事かと寄ってきちまうだろ。」とは言うもののえずきながら涙が止まらないソウタ。

「うっ‥うぅ‥妻も怖いけど、一人ぼっちになった俺の子供のほうがもっと怖さを知るんだ。俺は、妻にことの全てを話す!」

「待て待て!待てって!取り敢えずこの石を子供と思って育ててみないか?」

「見たらすぐバレるだろ!?話してスッキリした方が‥」言いかけた瞬間のことだった、ソウタの妻がこっちに向かってきたのだった。

 ソウタの妻、サリーはとてもパワフルで家庭的なメスペンギンだ。身籠る前は、一度些細なことで喧嘩になり、サリーに頭を叩かれソウタは地面にめり込んだことがあった。二度と逆らわないと胸に刻んだはずなのに、話しに行ったらわざわざ死にに行くようなものである。

「ティマ、やっぱり本当の事は言えないが卵落としてきたって嘘をついて俺は我が子を探しに行く!」錯乱するソウタはティマに目線を送るが、ティマは深く溜め息をつき、ソウタの肩に手を置いた。

「俺が探しに行く。だから、代わりに俺の卵を育ててくれないか?産まれる前には必ず戻ってくる。」

「そんな!でも!うぅ‥‥すまない!すまない! 俺が君の卵を温める。」

「大船に乗ったつもりで期待しててくれ!じゃあ行ってくる!」ティマはソウタに卵を渡し、海に潜水して行った。

「ティマ頼む‥。」そう願った束の間、後ろからサリーがやってきた。

「あら、ソウタじゃない!どうしたの?」

「なんでもないよ。僕たちの子供が元気で育ってくれるといいね。」

「そうね!私たちの可愛い赤ちゃん。」サリーは、卵に頬擦りした。

(ティマ、俺もこの状況が打破出来るよう頑張るから、俺たちの本当の子供を見つけてくれ‥頼む)ソウタは晴々とした空を見つめ祈りを捧げた。

 

 とある南極大陸の場所に一匹の動物が地響きをあげ歩いていた。近年人間によって発見された南極熊である。体毛は茶色い熊でアザラシを捕食する、捕食方法はアザラシの脂身を好物とし赤身はお腹が減っていない限り残す。

「あーあ、お腹空いたなー。ここんとこまともにご飯食べてないから余計に腹が減るわ。穴でも掘るか。」南極熊は、穴を掘り食べ物を探し始めた。掘っても何も出ないことは自分でも分かるが飢え凌ぎに掘りに掘ったところ、アザラシの赤身が出てきた。

「これあんまり好きじゃないんだよなぁ、まあ食うか。」他に食べるものがないので、貪り始めた。好きな食べ物ではないためか、まだお腹が空いている南極熊は別の場所を掘り始めた。

「なんかないか‥‥ん?なんだこれはぁ。何かの卵だなぁ。何か動いてる気がするようなしないような‥育てたら美味しいものが産まれたりして。いっちょやってみるか。」

 卵を持ち帰り自分の住処に戻った南極熊は、自分のお腹の中で温めてみた。

「うわぁ、冷たい卵だぁ!お腹が冷えるな〜。我慢してこのまま寝よう。おやすみ卵ちゃん。」どんな動物が生まれてくるのか分からないが何日もかけ卵を温めては持ち歩いて散歩したり話しかけたりした。他の仲間には変な目で見られたりしたが、この熊は気にもしなかった。

「卵ちゃん、オラの名前はストロング!産まれてきたらよろしくね!強いって意味らしいけど、オラは争いごとが嫌いだから皆オラを避けてるけど卵ちゃんはどう思うのかなぁ。今日も寝よう。おやすみー。」優しく語りかけながら眠りについた。ストロングは、夢を見た。それは父親の夢だった、幼少期に父親とよく行動してアザラシの捕食の仕方、仲間との交流等を教えてもらっていた。父親は、仲間や家族を守る為なら自ら自分の命を差し出す程強い熊、まさにリーダー的存在だ。

 だが、父親は人間に撃たれて死亡してしまった‥。最期に残した言葉は、「お前は、俺みたいになれとは言わないけど、好きな道を選んで進めよ。」と息を引き取った。たまに見る父親の夢でうなされる。

「うわぁあああ!父さん!と、父さん‥。またあの夢か‥好きな道は選んできてるけど、やっぱり自分一匹だけじゃダメだよな‥。」ストロングの目から一粒の涙が頬を濡らした。

 あれからストロングの高温度のお腹で温められたおかげか卵から雛が生まれた。

「おほっ!産まれた!んん、これはペンギンの子だなぁ。食べれることは出来るけど、自分の子だと思って育ててみるか!」

「プープープププッ!」ペンギンの雛はお腹が空いているようだ。ペンギンの雛が食べるものは、親ペンギンが食べて消化したものを吐き出して口移しで食べさす。動物園だと、飼育員が魚をミキサーして食べさしている。だがストロングには当然初めてなことなので、餌のあげかたが分からない。

「どうしたら良いんだろう。そうだ!先生に聞いてみよう!」ストロングには先生という物知りの南極熊が近くに生息しているみたいで、すぐさま走って先生のもとへ飛んで行った。

「先生!久しぶりです!ストロングです!」

「久しぶりに顔を出しおって、何か用か?」

「ペンギンについて調べてまして、雛のご飯は何食べているんですか?」あえて雛がいることは秘密にしておいた。

「ほう、なぜそのようなことを聞くか知らんが‥まあ教えよう。」先生は語りストロングに分かりやすく教えた。

「流石物知りですね!ありがとうございます。では!」話を聞くと直ぐ穴蔵に飛んで行った。

「あやつは何考えてるか知らんが、やることが見つかってよかったのぉ。」

 穴蔵に戻ると、ペンギンの雛は声を大きくさせて鳴き叫んでいた。

「プー!プー!」

「あぁ!うるさい声で耳が壊れそうだ!早くご飯を作ってあげないとな。」

 熊の聴覚と嗅覚はとても優れており、遠く離れた場所の音なども聞き分けるためペンギンの大きな鳴き声は、例えるとメガホンで叫ばれているぐらいだ。

 ストロングは海の中でサクッと取ってきた魚を口の中に頬張り鋭利な牙でバリバリ音を立てて噛み締めた。

「このぐらいか?結構くちゃくちゃにしたんだけど‥このぐらいだな!」ストロングは舌の上に魚のようなものを乗せて雛に差し出した。

「おお!はへへる!はへへる!‥いぇっ!」

 舌をついばまれたため、激痛が走る。

「うぅ、痛い‥。けど、喜んでいるから、まあいっか。」雛はお腹が膨れたのかストロングの隣でうたた寝した。

「可愛いな、明日はもっと食べさせてやるからな!」ストロングは、この雛が隣にいることでぽっかり空いた心が癒されていくような感覚に陥った。

 

 第二章 完

ペン空 2

    第二章

 泣き崩れるソウタ、その横でティマが石を奇怪な表情で見ていたが、あることに気づいた。

「ソウタ、お前の奥さんって、凄く怖くなかったか?取り敢えず泣くのをやめろ。何事かと寄ってきちまうだろ。」とは言うもののえずきながら涙が止まらないソウタ。

「うっ‥うぅ‥妻も怖いけど、一人ぼっちになった俺の子供のほうがもっと怖さを知るんだ。俺は、妻にことの全てを話す!」

「待て待て!待てって!取り敢えずこの石を子供と思って育ててみないか?」

「見たらすぐバレるだろ!?話してスッキリした方が‥」言いかけた瞬間のことだった、ソウタの妻がこっちに向かってきたのだった。

 ソウタの妻、サリーはとてもパワフルで家庭的なメスペンギンだ。身籠る前は、一度些細なことで喧嘩になり、サリーに頭を叩かれソウタは地面にめり込んだことがあった。二度と逆らわないと胸に刻んだはずなのに、話しに行ったらわざわざ死にに行くようなものである。

「ティマ、やっぱり本当の事は言えないが卵落としてきたって嘘をついて俺は我が子を探しに行く!」錯乱するソウタはティマに目線を送るが、ティマは深く溜め息をつき、ソウタの肩に手を置いた。

「俺が探しに行く。だから、代わりに俺の卵を育ててくれないか?産まれる前には必ず戻ってくる。」

「そんな!でも!うぅ‥‥すまない!すまない! 俺が君の卵を温める。」

「大船に乗ったつもりで期待しててくれ!じゃあ行ってくる!」ティマはソウタに卵を渡し、海に潜水して行った。

「ティマ頼む‥。」そう願った束の間、後ろからサリーがやってきた。

「あら、ソウタじゃない!どうしたの?」

「なんでもないよ。僕たちの子供が元気で育ってくれるといいね。」

「そうね!私たちの可愛い赤ちゃん。」サリーは、卵に頬擦りした。

(ティマ、俺もこの状況が打破出来るよう頑張るから、俺たちの本当の子供を見つけてくれ‥頼む)ソウタは晴々とした空を見つめ祈りを捧げた。

 

 とある南極大陸の場所に一匹の動物が地響きをあげ歩いていた。近年人間によって発見された南極熊である。体毛は茶色い熊でアザラシを捕食する、捕食方法はアザラシの脂身を好物とし赤身はお腹が減っていない限り残す。

「あーあ、お腹空いたなー。ここんとこまともにご飯食べてないから余計に腹が減るわ。穴でも掘るか。」南極熊は、穴を掘り食べ物を探し始めた。掘っても何も出ないことは自分でも分かるが飢え凌ぎに掘りに掘ったところ、アザラシの赤身が出てきた。

「これあんまり好きじゃないんだよなぁ、まあ食うか。」他に食べるものがないので、貪り始めた。好きな食べ物ではないためか、まだお腹が空いている南極熊は別の場所を掘り始めた。

「なんかないか‥‥ん?なんだこれはぁ。何かの卵だなぁ。何か動いてる気がするようなしないような‥育てたら美味しいものが産まれたりして。いっちょやってみるか。」

 卵を持ち帰り自分の住処に戻った南極熊は、自分のお腹の中で温めてみた。

「うわぁ、冷たい卵だぁ!お腹が冷えるな〜。我慢してこのまま寝よう。おやすみ卵ちゃん。」どんな動物が生まれてくるのか分からないが何日もかけ卵を温めては持ち歩いて散歩したり話しかけたりした。他の仲間には変な目で見られたりしたが、この熊は気にもしなかった。

「卵ちゃん、オラの名前はストロング!産まれてきたらよろしくね!強いって意味らしいけど、オラは争いごとが嫌いだから皆オラを避けてるけど卵ちゃんはどう思うのかなぁ。今日も寝よう。おやすみー。」優しく語りかけながら眠りについた。ストロングは、夢を見た。それは父親の夢だった、幼少期に父親とよく行動してアザラシの捕食の仕方、仲間との交流等を教えてもらっていた。父親は、仲間や家族を守る為なら自ら自分の命を差し出す程強い熊、まさにリーダー的存在だ。

 だが、父親は人間に撃たれて死亡してしまった‥。最期に残した言葉は、「お前は、俺みたいになれとは言わないけど、好きな道を選んで進めよ。」と息を引き取った。たまに見る父親の夢でうなされる。

「うわぁあああ!父さん!と、父さん‥。またあの夢か‥好きな道は選んできてるけど、やっぱり自分一匹だけじゃダメだよな‥。」ストロングの目から一粒の涙が頬を濡らした。

 あれからストロングの高温度のお腹で温められたおかげか卵から雛が生まれた。

「おほっ!産まれた!んん、これはペンギンの子だなぁ。食べれることは出来るけど、自分の子だと思って育ててみるか!」

「プープープププッ!」ペンギンの雛はお腹が空いているようだ。ペンギンの雛が食べるものは、親ペンギンが食べて消化したものを吐き出して口移しで食べさす。動物園だと、飼育員が魚をミキサーして食べさしている。だがストロングには当然初めてなことなので、餌のあげかたが分からない。

「どうしたら良いんだろう。そうだ!先生に聞いてみよう!」ストロングには先生という物知りの南極熊が近くに生息しているみたいで、すぐさま走って先生のもとへ飛んで行った。

「先生!久しぶりです!ストロングです!」

「久しぶりに顔を出しおって、何か用か?」

「ペンギンについて調べてまして、雛のご飯は何食べているんですか?」あえて雛がいることは秘密にしておいた。

「ほう、なぜそのようなことを聞くか知らんが‥まあ教えよう。」先生は語りストロングに分かりやすく教えた。

「流石物知りですね!ありがとうございます。では!」話を聞くと直ぐ穴蔵に飛んで行った。

「あやつは何考えてるか知らんが、やることが見つかってよかったのぉ。」

 穴蔵に戻ると、ペンギンの雛は声を大きくさせて鳴き叫んでいた。

「プー!プー!」

「あぁ!うるさい声で耳が壊れそうだ!早くご飯を作ってあげないとな。」

 熊の聴覚と嗅覚はとても優れており、遠く離れた場所の音なども聞き分けるためペンギンの大きな鳴き声は、例えるとメガホンで叫ばれているぐらいだ。

 ストロングは海の中でサクッと取ってきた魚を口の中に頬張り鋭利な牙でバリバリ音を立てて噛み締めた。

「このぐらいか?結構くちゃくちゃにしたんだけど‥このぐらいだな!」ストロングは舌の上に魚のようなものを乗せて雛に差し出した。

「おお!はへへる!はへへる!‥いぇっ!」

 舌をついばまれたため、激痛が走る。

「うぅ、痛い‥。けど、喜んでいるから、まあいっか。」雛はお腹が膨れたのかストロングの隣でうたた寝した。

「可愛いな、明日はもっと食べさせてやるからな!」ストロングは、この雛が隣にいることでぽっかり空いた心が癒されていくような感覚に陥った。

 

 第二章 完

短編2

   教えて!博士!

  

 僕は村井 守。気温が下がったからコタツを使用して遅くまでゲームしてたらそのまま寝ちゃった。案の定、風邪をひいちゃったからお母さんに言って、学校を休んだ。なんか日記みたいだね笑

 病院に行って診察を受けたんだ。

「熱は、三十八度…咳は出るなら、風邪だね。しっかり休んで薬飲んだら治るから頑張ってね。」

「分かりました。ありがとうございます。」

 お母さんと病院を出て、処方箋を貰って近場の薬局に行った。

「こんにちはー。あ、今ジェネリック薬品だと少しお安くなります。どうされますか?」

「はあ‥じゃあ安くなるならそれで。」

(ん?ジェネリック?)

 普通の薬と違うのか僕は疑問に思った。風邪とは違うことで、うーん、うーん、と悩んで椅子に座っていると見覚えのある人が隣に座っていた。博士だった。

「あ、あのぅ。」

「おや‥いつしかの少年じゃないか。こんにちは。」

「こんにちは。実は僕風邪をひいて薬を貰うところなんだけど、ジェネリックが何だか分からなくて悩んでいるんだ。博士は何か知ってる?」守は、博士に上目遣いで聞いた。

「知ってるよ。今はいままで通りに、普通の薬が出ていたんだけど、ジェネリック医薬品が主流になりつつある。長いけど聞くかい?」 博士は意気揚々と話し、守の頭を撫でた。

「かなり混んでるし、いいよ。教えて、博士。」

「良いだろう、この欲しがり屋さんめ。」

 説明しましょう。

 

 まず先発医薬品が今まで通り使用していたもので、新薬といいます。次に主流となってきたものが後発医薬品 ジェネリック医薬品です。

 効果、効能はすべてにおいて同一である。少しでも安く成分を使用しているのがジェネリックである。ドラッグストアで市販薬として手に入るものは大抵ジェネリック。だが、薬剤師との相談でしか手に入らない、医者の許可が必要な時は新薬です。

 つまり、ロキソニンは新薬 

 ロキソプロフェンはジェネリックという形である。

 作者の予測ではあるが、ジェネリックが安い理由は、臨床実験ではないかと思っている。どうか知らんけど。話逸れたが、安心してお使いくださいってこと。名前は違うけど同一です。簡単に書いたけど、詳細は調べてね。

 

「へぇー、そういうことだったのか。なんだか頭が痛くなる話だね。」頭を抱えながら守は話を聞いた。

「そうだね。医療の話は難しいだろう。博士でもわからないことはあるんだよ。」

 

「えーっと、柳田 博士さーん。(やなぎた ひろし)」

 薬剤師の人が博士を呼んだ。

「ひろし‥?博士って、ヒロシっていうの?」

「そ、そうだよ。はーい。行きまーす。」

 博士は、薬を受け取りに行った。

「足の調子はどうですか?水虫の調子は?」

「あまり大きな声で言わないでおくれ‥。恥ずかしいから。」博士はハニカミながら言った。

 

「博士って水虫だったんだ‥。」

 

 博士だって、病気あるんだからね!

 人間だもの‥。

 

     終わり     モグ海苔

短編2

   教えて!博士!

  

 僕は村井 守。気温が下がったからコタツを使用して遅くまでゲームしてたらそのまま寝ちゃった。案の定、風邪をひいちゃったからお母さんに言って、学校を休んだ。なんか日記みたいだね笑

 病院に行って診察を受けたんだ。

「熱は、三十八度…咳は出るなら、風邪だね。しっかり休んで薬飲んだら治るから頑張ってね。」

「分かりました。ありがとうございます。」

 お母さんと病院を出て、処方箋を貰って近場の薬局に行った。

「こんにちはー。あ、今ジェネリック薬品だと少しお安くなります。どうされますか?」

「はあ‥じゃあ安くなるならそれで。」

(ん?ジェネリック?)

 普通の薬と違うのか僕は疑問に思った。風邪とは違うことで、うーん、うーん、と悩んで椅子に座っていると見覚えのある人が隣に座っていた。博士だった。

「あ、あのぅ。」

「おや‥いつしかの少年じゃないか。こんにちは。」

「こんにちは。実は僕風邪をひいて薬を貰うところなんだけど、ジェネリックが何だか分からなくて悩んでいるんだ。博士は何か知ってる?」守は、博士に上目遣いで聞いた。

「知ってるよ。今はいままで通りに、普通の薬が出ていたんだけど、ジェネリック医薬品が主流になりつつある。長いけど聞くかい?」 博士は意気揚々と話し、守の頭を撫でた。

「かなり混んでるし、いいよ。教えて、博士。」

「良いだろう、この欲しがり屋さんめ。」

 説明しましょう。

 

 まず先発医薬品が今まで通り使用していたもので、新薬といいます。次に主流となってきたものが後発医薬品 ジェネリック医薬品です。

 効果、効能はすべてにおいて同一である。少しでも安く成分を使用しているのがジェネリックである。ドラッグストアで市販薬として手に入るものは大抵ジェネリック。だが、薬剤師との相談でしか手に入らない、医者の許可が必要な時は新薬です。

 つまり、ロキソニンは新薬 

 ロキソプロフェンはジェネリックという形である。

 作者の予測ではあるが、ジェネリックが安い理由は、臨床実験ではないかと思っている。どうか知らんけど。話逸れたが、安心してお使いくださいってこと。名前は違うけど同一です。簡単に書いたけど、詳細は調べてね。

 

「へぇー、そういうことだったのか。なんだか頭が痛くなる話だね。」頭を抱えながら守は話を聞いた。

「そうだね。医療の話は難しいだろう。博士でもわからないことはあるんだよ。」

 

「えーっと、柳田 博士さーん。(やなぎた ひろし)」

 薬剤師の人が博士を呼んだ。

「ひろし‥?博士って、ヒロシっていうの?」

「そ、そうだよ。はーい。行きまーす。」

 博士は、薬を受け取りに行った。

「足の調子はどうですか?水虫の調子は?」

「あまり大きな声で言わないでおくれ‥。恥ずかしいから。」博士はハニカミながら言った。

 

「博士って水虫だったんだ‥。」

 

 博士だって、病気あるんだからね!

 人間だもの‥。

 

     終わり     モグ海苔